家族の一員であるペットの死は深い悲しみをもたらします。そのため、ペットの死後の供養方法には特に配慮を払いたいものです。
多くの飼い主が考えるのは、愛するペットを身近に感じられる「自宅の庭での樹木葬」です。
しかし、この方法が法的に許されているかどうかは、重要な問題点となります。
今回は「自宅での樹木葬(遺骨埋葬)」について解説していきます。
目次
自宅の庭で「樹木葬(遺骨を埋葬)」しても大丈夫?
自宅の庭でペットの樹木葬を行いたいと願うのは自然なことですが、法的な観点からはいくつかの問題があります。
ここでは、自宅での樹木葬について法律ではどのように定められているのかを見ていきましょう。
自宅の庭で樹木葬は「違法」!
一般的に、人間の遺骨を埋葬する行為は、墓地、納骨堂など法律で定められた場所でのみ許可されています。
では、ペットの遺骨についてはどうでしょうか?
実は、多くの地域でペットの遺骨も自宅の庭に埋葬することは、法的に認められていません。
ペット遺骨の埋葬は「許可を受けた土地だけ」OK!
ペットの遺骨を埋葬する場合、人間と同じく、墓地等に関する法律に基づき、墓地や埋葬施設として行政の許可を受けた土地でのみ埋葬が可能です。
このため、自宅の庭がそのような許可を受けていない限り、樹木葬を行うことはできないのが一般的な状況です。
「遺骨は違法だが、ペットの遺体での埋葬は可能!」
しかし、ここで一つの例外があります。
それは、遺骨ではなく、ペットの遺体そのものを埋葬する場合です。
基本的には、ペットの遺体を自宅の庭に埋葬することは許可されています。
ただし、その場合でも土壌汚染や環境への影響に配慮し、一定の基準を守る必要があります。
※「ペットの自宅埋葬」については、以下の記事を参照↓↓
【まとめ】自宅庭での樹木葬
ペットの火葬後に自宅庭で樹木葬(遺骨埋葬)を行うことは、法律によって制限されています。
遺骨の埋葬は、特に法的許可を得た場所でのみ行うことができるため、自宅での樹木葬は原則として違法となります。
しかし、ペットの遺体そのものであれば、埋葬可能(法律的には違法ではない)ので、自宅でペットを偲びたい場合は、環境への影響も配慮しながら樹木葬を行うのも可能です。
愛するペットとの新たな絆を自宅の庭で育むことは美しいことですが、法的な側面をしっかりと考慮しながら検討してみましょう。